介護は突然やってきます。普段普通に生活していた両親や祖父母が、急に身体が動かなくなったり、物忘れがひどくなったりと、直面して慌ててしまうご家族様もいらっしゃいます。
家族の介護はどこまですればいいのでしょうか?また介護の毎日で疲れてしまった家族はどうやって息抜きすればいいのでしょうか?
今回は長年介護の仕事をしてきた経験を踏まえ、ご紹介致します。
ぜひ参考にしてください!
家族の介護はどこまですればいいの?
家族の介護はどこまですればいいのか?もちろんご家族様によって介護に対する考え方は様々です。
介護の仕事を長年している中で、多くのご家族様と出会いました。
実際に数えてはいませんが、1,000以上?もっとご家族様と出会いサービスを提供してきています。
率直に介護はどこまですればいいのか?
ご家族様が負担にならない範囲での介護が良い距離感を保てるのではないでしょうか。
ギリギリまで介護しないといけないと考えているご家族様ほど、自分自身もいっぱいになり介護に対する思いやりもなくなってしまっています。
ご家族様の介護に対する限界値は、介護するご夫婦やご両親、祖父母との関係性も反映されているのを感じます。
関係性とは?共に過ごしてきた時間の中で築いてきた関係性です。
例として介護に熱心なご家族様と冷めたご家族様についてご紹介します。
施設に入所しても母親の介護に熱心な娘様
母親にいつも大事にされていた娘様。母親が認知症になり介護が必要になった際、在宅で介護をしていました。
しかし娘様のお仕事やご家庭の事情もあり、在宅での介護が難しくなり施設入所に踏み切りました。
ただ施設に入所させたからといって預けっぱなしではなく、娘様は毎日仕事終わりに施設に通って面会。
母親が施設で食事を摂れなくなった時も、面会の時に好きな食べ物を買ってきては時間を掛けて食事介助するほど熱心でした。
施設に入所しても常に母親のことを考えて、面会に来ていた娘様の介護に熱心な姿。母と娘と関係性の強さを感じました。
介護をしたくない妻が夫に対した行動
夫の認知症が強くなり、妻に対して勝手な妄想で責め立てることから在宅での介護の限界を感じたご家族様。
すぐに施設入所が決まらないため、施設入所が決まるまでショートステイをご利用されました。
入所当日、夫は納得のないままショートステイへ。もちろん納得していないので、入所直後から帰りたい気持ちが募る毎日でした。
「妻が待っている」、「妻のことが心配だから早くここから出してほしい」と訴える夫。
夫に安心していただくためにもご家族様に電話だけでもお話しする機会を勧めました。
しかしご家族様からは話したくないとの返答。夫と話す時間を作ってもらうことはできません。
施設内を歩き回り、スタッフにも連絡とりたい、帰りたいと訴えていた夫ですが、結果ご家族様と面会がないまま、施設へ入所。
ご家族様からは、認知症になる前から夫からの暴言などがひどく関わりたくなかった。
会うとストレスになるので早く施設に入所してほしかったと話されていました。
ご家族様の環境は、親子、兄弟、夫婦など介護に接するタイミングは様々ですが、介護が必要になる前からの関係性によって、対応が異なると感じた2家族の例です。
ただ、関係性が悪いから介護するしないと確実に当てはまるわけではありません。
介護が必要になってから、家族内の結束力が高まるご家族様も見えます。
今回は、極端な例として参考程度に読んでください。
結果普段のご家族様間で築き上げた思いやりが、今後のご家族様の介護に直結するものだと感じました。
家族の介護で息抜きできる方法は?
急に介護が必要になって、自分の時間もさいて一生懸命介護をしているご家族様。
ただ正直しんどいと思っているご家族様もいらっしゃるのではないでしょうか?
ご家族様が介護している中で、息抜きできる方法は下記になります。
介護保険サービスを活用する!
介護が必要になってから、介護認定や介護保険サービスを考えるご家族様が多いのが現状。
ただ、急に介護保険サービスを利用しようと思っても介護認定を受けなければいけません。
介護認定を受けても結果が出るまでには、約1ヶ月ほど掛かりますので認定を受けたからといってすぐに結果が出てサービスを利用できるわけではないので注意が必要です。
普段の生活動作が少しできなくなってきた、物忘れが増えてきたと感じてきたのなら事前に介護認定を受けることがおすすめ!
介護認定を受け、要支援1〜2または要介護1〜5の認定結果が出ると在宅サービスの中でも、下記の介護保険サービスをご利用することができます。
・訪問介護
・訪問入浴
・訪問看護
・訪問リハ
・福祉用具
・デイサービス
・デイケア
・ショートステイ
など
ご家族様でも、仕事していて日中家を空ける、遠方で常に介護ができない、老老介護で生活に困っているなど、様々な困っているケースがあります。
在宅での介護サービスを利用することによって、ご家族様の介護負担を軽減するとともに安心してご利用者様も過ごしていただくことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
家族の介護はどこまですればいいの?息抜きできる方法についてご紹介致しました。
介護はご家族様と介護される側が安心して過ごすことができればベストなので、ここまでしたからいいと基準はありません。
ご家族様もご自身の生活もあるので、介護サービスと併用して介護することがおすすめです。
介護のことで悩んでいるなら、地域包括支援センターへ相談してご自身の生活バランスに合った介護をしていきましょう。
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